医療社会の変化

国は、諸外国に例をみないスピードで高齢化が進行し、国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれている中で、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)の構築を推進しています。地域包括ケアシステムは、おおむね30分以内に必要なサービスが提供される日常生活圏域(具体的には中学校区)を単位として想定されています。
(※)地域包括ケアシステムについての解説はこちら

また一方で急速な高齢化や、生活習慣の変化によって、従来の肺炎や急性疾患、心筋梗塞、脳卒中などの急性疾患をメインとする医療から、がんや認知症、糖尿病、高血圧、脂質異常症などの慢性疾患へと変わってきています。このような疾患の変化に伴い、病院において手術などの治療を行うことで完治を目指すという急性期医療から、日常において病気と付き合って生きていくという慢性期医療へと医療社会が変わりつつあります。このような慢性期医療においては、その治療の場が、病院ではなく、日常の生活が行われる自宅へと移り変わってきています。

このように人口構造の変化や病態の変化に伴って、医療提供のメインの場が、病院(のベッド)での医療から地域(の自宅)での医療(在宅医療)へと移り変わってきています。病院医療においては、医師や看護師、薬剤師、栄養士等の様々な医療従事者が病院一箇所に集まって医療サービスを提供していますが、在宅医療では、医師や看護師、薬剤師、栄養士などの医療従事者、そしてケアマネジャーやヘルパーなどの介護従事者は地域に散在し、医療サービスを提供することになります。さらに病院のベッドとは異なり、日常の状況をウォッチすることはできません。このような変化は、直接医療を患者に提供する医療従事者のみではなく、医療従事者と関係をする製薬企業や医療機器メーカー、卸、保険者、そしてこれまでは受身で医療を受けていた患者自身の医療への参加など、ステークホルダー全体を含めて、大きく変化をしていく必要があると考えています。(当社ではこのステークホルダーを含めた大きな概念を”医療社会”と呼んでいます)

このような医療社会の変化において、当社が重要と考えているのは、これまでの「医療の中の生活」という形から、「生活の中の医療」という形への変化し、患者の医療への参加が求められてくるという点です。そのような中では、患者と医療従事者の関係のみでなく、患者とその患者家族の関係(ファミリーナーシング)、そして、患者同士での情報交換や支援(ピア・サポート)も必要になってくると考えています。

ICT技術の変化

医療社会の大きな変化が起きる中で、ICT(情報通信技術)も大きく変化してきています。4Gなどの無線通信の高速化、iPhoneやAndroidに代表されるスマートフォンやタブレット端末の登場、クラウド環境によるサーバ環境利用費用の低廉化によって、これまで手にすることのできなかった高性能なコンピュータを各個人が持って利用できるようになり、また様々なサービスが安価に提供できるようになりました。

そしてFacebookやTwitterに代表されるSNS(Social Networking Service)の広がりや、やIoT(Internet Of Things:モノのインターネット)の広がりによって、これまでとは桁の違うデータが生み出され、この蓄積された大量データを処理するビッグデータ技術の登場やAI技術がこの蓄積された大量のデータを有効活用します。

医療社会の変化をICT技術で支援する当社サービス

前述の通り、医療サービス提供の場が自宅中心になると、医療従事者は地域に散在することになります。この医療従事者と、医療への参加が求められる患者をつなぐ手段として、ICTの活用が有効なのではないかと考えています。またもちろんICTは、患者と患者家族をつなぐ手段にも、患者同士をつなぐ手段にも活用できると考えています。

私たちが提供するサービスは、他の医療系サービスの方向性とは異にし、2005年創業時から一貫して「患者」を中心としたICTサービスを提供してきています。2016年からは「患者」と医療従事者をつなぐICTサービスの展開と、製薬企業や医療機器メーカーから患者への情報発信支援サービスの展開を開始しました。
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主なサービスへのリンク先は以下の通りです。左側メニューからも各サービス紹介を参照することができます。

当社のサービス

患者や患者家族を支援するサービス「ライフパレット」

2008年から続く日本で最も長く提供され続けている患者コミュニティサイト「ライフパレット」を始めとしたサービスです。
→「ライフパレット」サービスの紹介ページはこちら

患者と医療従事者をつなげるサービス「パレットライン」

「ライフパレット」サービスにおいて、患者や家族が記録したPHR(Personal Health Record)データを医療従事者につなげ、医療従事者と患者や家族とのコミュニケーションを支援します。
※PHRはこちら
→「パレットライン」サービスの紹介ページはこちら

製薬企業や医療機器メーカー向けサービス「デジタル・コンテンツ・マーケティング」

製薬企業や医療機器メーカーが患者もしくは医療従事者に、WEBサイトなどデジタル・コンテンツをはじめとした電子媒体によって情報発信することを支援するサービスです。
→「デジタル・コンテンツ・マーケティング」サービス紹介ページはこちら

「ライフパレット」事業で活用しているヘルスケアマスタの提供サービス

当社では、ライフパレットおよびパレットラインの各サービスで利用されている各種マスタファイル類についての販売を行っています。
→「ヘルスケアマスタ」提供サービスの紹介ページはこちら

ヘルスケアシステムをトータル的に支援する「ヘルスケア・システム・ソリューション」サービス

各サービス提供で得たヘルスケア業界でのノウハウやサービス企画、クラウドからスマホアプリ・WEBまでのトータル的なシステム構築・運用ノウハウを活用し、ヘルスケア系システム構築を一貫して支援します。サービス企画からシステム要件定義、設計・開発・試験、運用と一貫したサービス提供を行います。
→「ヘルスケア・システム・ソリューション」サービス紹介ページはこちら