ヘルスケア領域のデジタルトランスフォーメーション(DX) の可能性

①少子高齢化のさらなる進行による人手不足

今後の日本においては、少子高齢化のさらなる進行が予想が予想されている。これは2025年近辺では団塊世代が後期高齢者になることでさらなる高齢化が進み、さらに2040年には15-64歳人口が減り続けることで、働き手が不足するなどの予想がある。このような状況においては、デジタルを活用した業務効率化などが可能性として挙げることができる。オンライン診療やオンライン服薬指導も、患者が治療フローという中に入るとすれば、患者負担軽減という側面から、業務効率化の一つとしても考えられる。

②高齢化に伴う疾病構造の変化

急速な高齢化は従来多かった感染症などの急性疾患から、糖尿病や高血圧、がんなどの慢性疾患への疾病構造が変化しており、これまでの病院で治療を受けて直す、というスタイルから、自宅においても治療を続けるという考え方、つまり住まいを中心とした地域包括ケアシステムの考え方に変わってきている。このような従来型の「病院完結型医療」から、病気と共存する「地域完結型医療」では医療従事者も病院のように一か所に集まっている訳ではない。よって、自宅にいる患者とロケーションがバラバラである医療従事者をつなげたオンライン・コミュニケーションが新たな世界になると考えられる。

③予防へ

従来は病気になってからの治療というスタイルであったが、後期高齢者の人口が増え、またその医療費が多くなると、その後期高齢者負担金が保険者である健康保険組合等にのしかかってくる。その後期高齢者負担金が、予防活動によって減るというインセンティブが働き、今後は保険者における予防ニーズも増えてくるのではないかと思われる。

矢島 弘士

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