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服薬中フォローとは、薬の交付時のみならず、服用期間中においても必要に応じて患者さんと連絡を取り、自宅での患者さんの服薬の状況を把握し、薬学的知見に基づく指導を行うことを指します。
2020年9月施行の改正薬機法によって服薬中フォローが義務化され、さらに2022年の調剤報酬改定では服薬管理指導料の算定要件に服薬中フォローが明記されるなど、その重要性が一層高まっています。
服薬中フォローでは、以下のような情報を収集し、それに基づいて薬学的評価を行い、適切な指導を実施します。
従来、服薬フォローは患者さんが薬を受け取った後、自宅で服薬する期間中に、電話などを通じて実施されることが一般的でした。しかし、電話では患者さんが不在である、もしくは電話に出ないなどで患者さんと連絡がつかないことがあるほか、薬剤師の業務負担も大きいという課題がありました。
近年では、薬局と患者さんの関係性をより密接にするため、デジタル技術を活用したオンライン服薬フォローも普及しています。
患者さんがスマートフォンアプリで服薬状況を記録し、それを薬剤師が確認することで、服薬の継続状況や副作用のリスクを早期に察知し、適切な対応を行うことが可能 になります。
また、デジタルツールを活用することで、患者さん自身が自分の服薬状況を振り返りやすくなり、服薬アドヒアランス(継続率)の向上 も期待できます。
メディエイドの提供する患者さんと薬局のコミュニケーションツール薬局向けLiNQ-Pad(リンクパッド)では、患者さんの服薬状況をリアルタイムで把握し、適切なフォローアップができる機能を提供しています。
さらに、医療機関向けLiNQ-Pad(リンクパッド)を導入した医療機関 では、薬局からのトレーシングレポートをチャット機能の利用で直接連携することも可能です。
これにより、患者さんの服薬状況や副作用の情報をリアルタイムで医療機関と共有でき、医師の診療や治療方針の決定をよりスムーズにサポートします。
このように、デジタルツールを活用することで、薬局は患者との継続的な関係を強化し、医療機関との連携も円滑にすることができます。