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モバイルヘルス

モバイルヘルスとは

モバイルヘルス(Mobile Health, mHealth)とは、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスを利用して行われる医療行為や診療サポートを指します。これは、ヘルスケアアプリやウェアラブルデバイスから得られるデータを統合し、医療現場や患者の日常生活で活用するための取り組みです。モバイルヘルスは、リモート診療、服薬アドヒアランスの向上、慢性疾患のモニタリングなど、さまざまなヘルスケアシナリオで活用されています。

モバイルヘルスの特徴と進化

1. データ連携技術の進展

スマートフォンの普及により、歩数や運動量、心拍数といった健康データを自動的に収集し、管理することが可能となりました。さらに、Bluetooth Low Energy(BLE)の技術が登場し、モバイル端末と医療機器が低電力でデータをリアルタイムで連携できるようになりました。これにより、IoT(Internet of Things)技術を活用して、より高度なモバイルヘルスソリューションが実現しています。

2. ウェアラブルデバイスの役割と普及

ウェアラブルデバイスとは手首や腕、頭などに装着するコンピューターデバイスで、モバイルヘルスの枠組みの中で中心的な役割を果たしています。ウェアラブルデバイスは、スマートフォンやクラウドと連携し、リアルタイムで健康データを記録・管理することが可能です。特にスマートウォッチやフィットネストラッカーは、心拍数や歩数、睡眠パターンなどのデータを日常的にモニタリングし、そのデータを医療機関や薬局などと、PHR(Personal Health Record)アプリとシームレスに連携することで、医療現場でのモニタリングや診断をサポートします。

  • スマートウォッチ
    Apple WatchやFitbitなどのデバイスは、基本的な運動量の記録に加え、最近では心電図(ECG)、血中酸素飽和度(SpO2)や皮膚温度、さらには呼吸数の測定も可能となり、ユーザーの健康状態を総合的に把握できるようになりました。
  • フィットネストラッカー(Fitness Trackers)
    Garminなどのフィットネストラッカーは、運動や活動データの収集に加え、心拍数や消費カロリーの計測を通じて、健康管理をサポートします。これにより、運動習慣の改善や体重管理に役立ちます。

これらのウェアラブルデバイスの進化により、モバイルヘルスはリアルタイムでの健康データ管理やリモートモニタリングが実現し、患者の健康状態をより正確に把握できるようになりました。

モバイルヘルスの応用とデジタル治療

モバイルヘルスは、単なる健康管理にとどまらず、デジタル治療(Digital Therapeutics, DTx)という新しい領域にも応用されています。デジタル治療は、アプリやソフトウェアを通じて、患者に対して直接治療介入を行うもので、特に慢性疾患の管理や禁煙支援、高血圧管理などに効果を発揮しています。アメリカでは、WellDoc社の糖尿病管理アプリ「BlueStar」がFDAの承認を受け、日本でも禁煙支援や慢性疾患管理のデジタル治療アプリが増加しています。

具体的なモバイルヘルスの事例

  • 心電図モニタリング(Apple Watch)
    Apple Watchは心拍数のモニタリングだけでなく、心電図(ECG)機能を備え、不整脈の兆候を検知します。患者はこのデータを医療機関と共有し、遠隔でのモニタリングに活用できます。
  • 血糖値管理(mySugr)
    ロシュ社のアプリ「mySugr」は、血糖値と日常生活のデータを記録し、患者の血糖管理を支援します。測定デバイスとの連携で、自動的にデータを同期し、医師と共有することも可能です。
  • 血圧管理(OMRON connect)
    オムロンのアプリは、血圧データだけでなく、歩数や体重のデータも統合し、総合的な健康管理をサポートします。

モバイルヘルスの展望

オンライン診療やオンライン服薬指導がコロナ禍以降で解禁されました。これによりモバイルヘルスは、日々の患者の体重や血圧、血糖値、脈拍などのバイタルデータを医師や看護師、薬剤師などの医療従事者に情報を伝達するための重要なツールになってきました。今後は、AI技術の進化や、さらには5Gネットワークの導入によって、よりリアルタイムで高度な診断・治療がモバイルデバイスで可能になるのではないでしょうか。

 


メディエイドの提供するモバイルヘルス

当社のトータル版PHRアプリ「LiNQ-Palette(リンクパレット)」には、バイタル管理をするモバイルヘルスアプリ「からだパレット」をミニアプリとして搭載しており、血糖測定器や血圧計、体温計、体重計などとのBluetooth通信や、Apple社のHealthKit連携、Google社のGoogleコネクトとの連携などを実現しています。

 


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トータル版PHRアプリ「LiNQ-Palette|リンクパレット」のダウンロードは、アプリストアから無償でご利⽤いただけます。

 


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PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)は、生活者・患者が自身の健康情報をデジタルで管理し、必要に応じて医療機関と共有できる仕組みです。LiNQ-PadはこのPHRの活用をさらに促進します。

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