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モバイルヘルス(Mobile Health, mHealth)とは、スマートフォンやタブレット端末などのモバイルデバイスを利用して行われる医療行為や診療サポートを指します。これは、ヘルスケアアプリやウェアラブルデバイスから得られるデータを統合し、医療現場や患者の日常生活で活用するための取り組みです。モバイルヘルスは、リモート診療、服薬アドヒアランスの向上、慢性疾患のモニタリングなど、さまざまなヘルスケアシナリオで活用されています。
スマートフォンの普及により、歩数や運動量、心拍数といった健康データを自動的に収集し、管理することが可能となりました。さらに、Bluetooth Low Energy(BLE)の技術が登場し、モバイル端末と医療機器が低電力でデータをリアルタイムで連携できるようになりました。これにより、IoT(Internet of Things)技術を活用して、より高度なモバイルヘルスソリューションが実現しています。
ウェアラブルデバイスとは手首や腕、頭などに装着するコンピューターデバイスで、モバイルヘルスの枠組みの中で中心的な役割を果たしています。ウェアラブルデバイスは、スマートフォンやクラウドと連携し、リアルタイムで健康データを記録・管理することが可能です。特にスマートウォッチやフィットネストラッカーは、心拍数や歩数、睡眠パターンなどのデータを日常的にモニタリングし、そのデータを医療機関や薬局などと、PHR(Personal Health Record)アプリとシームレスに連携することで、医療現場でのモニタリングや診断をサポートします。
これらのウェアラブルデバイスの進化により、モバイルヘルスはリアルタイムでの健康データ管理やリモートモニタリングが実現し、患者の健康状態をより正確に把握できるようになりました。
モバイルヘルスは、単なる健康管理にとどまらず、デジタル治療(Digital Therapeutics, DTx)という新しい領域にも応用されています。デジタル治療は、アプリやソフトウェアを通じて、患者に対して直接治療介入を行うもので、特に慢性疾患の管理や禁煙支援、高血圧管理などに効果を発揮しています。アメリカでは、WellDoc社の糖尿病管理アプリ「BlueStar」がFDAの承認を受け、日本でも禁煙支援や慢性疾患管理のデジタル治療アプリが増加しています。
オンライン診療やオンライン服薬指導がコロナ禍以降で解禁されました。これによりモバイルヘルスは、日々の患者の体重や血圧、血糖値、脈拍などのバイタルデータを医師や看護師、薬剤師などの医療従事者に情報を伝達するための重要なツールになってきました。今後は、AI技術の進化や、さらには5Gネットワークの導入によって、よりリアルタイムで高度な診断・治療がモバイルデバイスで可能になるのではないでしょうか。
当社のトータル版PHRアプリ「LiNQ-Palette(リンクパレット)」には、バイタル管理をするモバイルヘルスアプリ「からだパレット」をミニアプリとして搭載しており、血糖測定器や血圧計、体温計、体重計などとのBluetooth通信や、Apple社のHealthKit連携、Google社のGoogleコネクトとの連携などを実現しています。
LiNQ-Palette(リンクパレット)のダウンロード
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PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)は、生活者・患者が自身の健康情報をデジタルで管理し、必要に応じて医療機関と共有できる仕組みです。LiNQ-PadはこのPHRの活用をさらに促進します。
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