Glossary
UXライティングとは、デジタルサービスを利用する際にユーザーが目にするボタン、メッセージ、エラーテキストなどの言葉を設計する技術です。単なる説明文ではなく、ユーザーがサービスを通じて体験する一連のプロセスを設計するという思想に基づいています。
例としては、登録時のガイド、画面タイトル、操作ボタン、通知、エラーメッセージなどが挙げられます。これらの「マイクロコピー」は、ユーザーの行動をスムーズに導く重要な要素です。
UXライティングは、短いテキストでありながらユーザー体験を左右します。主な役割は以下の通りです。
・ユーザビリティを高める
・機械的なUIに人間味を与える
・ブランドの世界観を伝える
特に医療DXやPHR(パーソナルヘルスレコード)の分野では、専門的な情報をわかりやすく、かつ安心感を持って伝えることが求められます。高齢者や医療に不慣れな生活者にとっても、UXライティングの工夫が利用ハードルを下げる大きな要素となります。
コピーライティングは、サービス利用前の生活者に「どうすれば使ってもらえるか」を考える広告的な役割を持ちます。一方、UXライティングは、サービスを利用中のユーザーに「どうすればスムーズに、安心して使ってもらえるか」を支援する役割を担います。
つまり、コピーライティングは入口、UXライティングは利用体験そのものを支えるテキストとなります。
UXライティングの基盤となるのが「Voice & Tone」の設計です。
・Voice(声):プロダクトがどんな人格や視点で語るのか
・Tone(調子):利用シーンごとにどんな言葉づかいで表現するか
例えば以下がその例となります。
・MUJIのVoiceは「シンプルでクリア」、Toneは親しみやすく穏やか。
・UNIQLOのVoiceは「革新的で実用的」、ToneはSNSではカジュアル、ビジネス情報発信ではフォーマル。
このように、Voiceは一貫性を担保し、Toneはシーンに応じた調整を行います。
UXライティングを導入する際は、以下の流れで整理すると効果的です。
1)ターゲットユーザーを定義(年齢、職業、デジタルリテラシーなど)
2)アプリの人格(Voice)を決定(親しみやすい、頼れる、専門的など)
3)利用シーンごとのToneを整理(登録時はポジティブ、エラー時は安心感重視など)
4)具体的な文例を作成(「ご登録ありがとうございます!次のステップはこちら」など)
医療・ヘルスケア分野では、患者・利用者の不安を和らげる言葉選びや、専門的な内容をわかりやすく翻訳するスキルが特に重要です。
PHRアプリ:処方箋送信時に「薬局から確認のご連絡を差し上げます」と表示し、安心感を与える
栄養指導アプリ:食事記録に「バランスよく食べられていますね!」とポジティブなフィードバックを返す
高齢者向けアプリ:エラー時に「もう一度お試しください。うまくいかない場合は薬局にご相談ください」と、解決手段を明示する
PHR(パーソナルヘルスレコード)は、患者さんや生活者が自分の健康・医療情報を日常的に記録し、必要に応じて医療従事者と共有する仕組みです。利用者には高齢者や、デジタル操作に不慣れな方も多く含まれます。
そのため、専門用語を避け、直感的に理解できるシンプルな言葉で導くUXライティングは、PHRを普及させる上で非常に有効です。
例えば、難しい医療用語を「血圧の記録」とやさしく言い換えたり、エラーが出たときに「もう一度お試しください」と安心感のあるメッセージを返すことで、誰も取り残さないデジタル体験を実現できます。
PHRが広く利用されるためには、機能だけでなく「伝え方」も含めたUI/UX設計が不可欠であり、UXライティングはその中心的な役割を果たします。
UXライティングは、UI/UX設計の一部でありながら、ユーザーの行動や感情に直結する非常に重要な要素です。医療DXやPHRアプリ開発の現場では、専門性とわかりやすさを両立させるために不可欠な考え方と言えます。
メディエイドでは、医療ヘルスケア領域におけるUI/UXデザインのコンサルティング支援や、患者向けアプリ(PSPアプリ)やヘルスケアアプリなどのPHRアプリ開発支援を行っております。
UXライティングを活かしたUI/UX改善や、アプリ開発に関するご相談はお気軽にお問い合わせください。
▶ [UI/UXコンサルティングの詳細はこちら]
▶ [PHRアプリ開発のご相談はこちら]
一緒に働きませんか?
メディエイドでは、
医療ヘルスケア社会基盤を一緒に創出していく仲間を探しています。
医療ヘルスケア・プラットフォームを、
そして様々なサービスを一緒に創っていきましょう!