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低栄養とは、身体に必要なエネルギーやたんぱく質、ビタミンなどの栄養素が不足している状態を指します。
一般的には高齢者に多いイメージがありますが、実際には以下のような幅広い人に起こり得ます。
・食事量が減っている方
・疾患や治療の影響を受けている方
・忙しさなどで食生活が偏っている方
つまり低栄養は、「特定の人の問題」ではなく、誰にでも起こり得る身近な健康課題です。
低栄養は単なる「食事量の問題」ではなく、身体や生活全体に影響を及ぼします。
主なリスクには以下があります。
・免疫力の低下(感染症リスクの増加)
・筋力低下による転倒・骨折リスクの増加
・入院や要介護状態への進行
・回復力の低下(治療効果への影響)
・生活の質(QOL)の低下
特に高齢者においては、低栄養がきっかけとなり、
フレイルやサルコペニアといった状態へ進行するケースも少なくありません。
低栄養の難しさは、「気づきにくさ」にあります。
■ 自覚症状が乏しい
体重減少や食欲低下は徐々に進行するため、本人が異変に気づきにくい傾向があります。
■ 外見では判断しにくい
体型だけでは栄養状態は判断できず、
「見た目は問題なさそうでも低栄養」というケースも存在します。
■ 評価が継続されない
医療・介護の現場でも、
・一度は評価しても継続できない
・記録が分断される
・日常生活の変化が把握できない
といった理由から、継続的な把握が難しいという課題があります。
低栄養の評価には、いくつかの指標やツールが活用されます。
代表的なものが
👉 MNA(Mini Nutritional Assessment)です。
MNAは、高齢者の栄養状態を評価するためのスクリーニングツールであり、
・食事量
・体重変化
・活動状況
・心理状態
などを総合的に評価します。
ただし、重要なのは「一度評価すること」ではなく、
継続的に状態を把握し、変化を捉えることです。
低栄養は単独の問題ではなく、他の健康状態と密接に関連しています。
■ フレイルとの関係
👉 フレイル
フレイルは、加齢に伴い心身の活力が低下した状態を指し、
低栄養はその大きな要因の一つとされています。
■ サルコペニアとの関係
👉 サルコペニア
サルコペニアは筋肉量の減少を伴う状態であり、
たんぱく質不足などの低栄養が大きく関与します。
このように、低栄養は
身体機能の低下を引き起こす“入口”となることが多いため、
早期の気づきと対応が重要です。
低栄養は、単に「食事を増やせばよい」という問題ではありません。
主な理由としては以下があります。
■ 継続的な管理が必要
栄養状態は日々変化するため、
一時的な対応ではなく、継続的な把握と支援が必要です。
■ 生活環境に依存する
食事内容や生活習慣、家族環境など、
多くの要因が影響するため、単純な介入では改善しにくい傾向があります。
■ 情報が分断されやすい
医療機関、薬局、在宅、家族など、関わる主体が多い一方で、
情報が一元化されていないため、全体像を把握しづらいという課題があります。
こうした背景から、低栄養対策には以下のような視点が重要になります。
継続的に記録・把握できる仕組み
日常生活の中で無理なく続けられる設計
関係者間での情報共有
状態変化に気づける仕組み
近年では、こうした課題に対して
デジタルを活用した取り組みも進んでいます。
こうした栄養状態の継続的な評価・管理を支援する手段として、
デジタルを活用した取り組みも広がっています。
当社では、MNAをベースとした評価・管理を行うアプリ「MNAプラス」を
PHRアプリ「LiNQ-Pallette(リンクパレット)」にて提供しています。
低栄養状態を定期的に把握し、変化に気づくための仕組みとして、
医療・ヘルスケアの現場での活用を想定しています。
低栄養は、見逃されやすく、かつ多くの健康リスクにつながる重要な課題です。
・自覚しにくい
・継続的な把握が難しい
・他の健康状態と密接に関係する
こうした特性を踏まえると、
単発の対応ではなく、継続的に状態を把握し、支援する仕組みが求められます。
今後は、医療や介護の現場だけでなく、
生活の中で自然に管理できる形での取り組みが、ますます重要になっていくと考えられます。
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