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マイクロサービスは、ソフトウェア開発の柔軟性とスピードを高める手法として、近年、医療ヘルスケア分野でも注目されています。
一方で、従来の一枚岩(モノリシック)型のシステムでは、変化や他システムとの連携といった課題に柔軟に対応することが困難でした。
しかし、マイクロサービスは小さな機能単位でシステムを構成し、それぞれが独立して開発・運用できるため、医療機関・薬局・企業・自治体とのスムーズな連携基盤としても有効です。
本ページでは、マイクロサービスの基本的な定義や主な特長、医療ヘルスケア領域における具体的な活用例、そしてメディエイドによるPHR(パーソナルヘルスレコード)プラットフォーム「LiNQ-CIRCLE|リンクサークル」を軸とした取り組みについてご紹介します。
医療ヘルスケアDXに関心のある企業・開発者・医療関係者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
マイクロサービスは、以下のような特長を持つアーキテクチャです。これらの特長が、変化の激しい現代の医療サービス設計において有効に機能します。
・機能単位の独立性: 各サービスが独立して開発・運用・更新可能
・スケーラビリティ: 利用頻度や重要度に応じて特定サービスのみを柔軟に拡張可能
・障害耐性の向上: 部分的な障害が全体に波及しにくく、堅牢性が高い
・技術的多様性: サービスごとに最適な言語・DB・基盤技術を選択可能
・継続的デリバリーとの組み合わせ: 有機的に組み合わさるマイクロサービスの迅速なリリースを実現するために、CI/CDやDevOpsとの連携が必須
医療・ヘルスケア分野においても、マイクロサービスの導入は加速しています。特に以下のような機能群が、マイクロサービスとして設計・提供されるケースが増えています。
・マスタデータのAPI化と外部提供
例:医薬品マスタ、病名辞書、医療機関マスタなど
・機能の外部連携
例:テキストチャット、ビデオ通話、チャットボット機能、服薬支援機能など
このように、既存システムごとにデータや機能を再構築する必要がなくなり、相互運用性の高い医療ヘルスケアDX基盤を短期間で構築することが可能となります。
メディエイドでは、PHRプラットフォーム「LiNQ-CIRCLE(リンクサークル)」を中心に、マイクロサービス群を組み合わせて柔軟なサービス連携を実現しています。
たとえば、以下のようなユースケースに対応可能です。
・生活者・患者向けアプリ
・薬局・医療機関向けの業務支援ツール
・自治体や企業との外部システム連携 など
また、医薬品マスタデータや、服薬支援機能(例:飲み合わせチェックなど)をAPI形式で提供しており、PHRアプリや服薬支援システム、医療従事者向けツールなどに統合可能です。これにより、常に最新の医薬品情報を正確に取得・表示・活用できる信頼性の高いデータ基盤として機能します。
なお、当社が提供するPHRアプリ「LiNQ-Palette|リンクパレット」においても、このAPIを活用し、電子お薬手帳機能を実装しています。
▶ PHRアプリ「LiNQ-Palette|リンクパレット」はこちら
<医薬品マスタAPIの主な機能>
主に以下のようなデータや機能を提供しています。詳細は問い合わせからお問い合わせください。
・患者向け薬剤情報 薬情(短縮文章)データ
・禁忌相互作用チェック
・注意相互作用チェック
・サプリメント相互作用チェック
・服薬中フォロー用患者配信テキストデータ
・女性・小児禁忌薬チェック
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