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QOL

QOLとは

クオリティ・オブ・ライフ(QOL)は「生活の質」と訳されるが、この概念は、歴史的にはソクラテスが、「なによりも大切にすべきは、ただ生きることでなく、よく生きることである」と言ったことや、或はプラトンの「善き生(good life)」の追求等古代まで遡ることができる。時代は下り1970年代に先進国では、科学技術等の進歩、生産性の向上等により物質的に豊さをより多くの人々が享受するようになり、量的指標よりも質的指標で生活の豊かさを判定することに関心が高まっていた。また、保健医療の分野においても、QOLは着目され、医療評価をそれまでの治癒率や生存率等の量的指標で判定されてきたことから、患者自身の主観的評価を重視する評価へと変化していく、医療パラダイムの転換を迎えた。

QOLは、長い研究の歴史があるものの、その定義は多種多様で一義的な定義はなく、未だ活発な議論がかわされているのが現状である。その中でも国際的に代表的な定義としては、1947年のWHO(World Health Organization:国際保健機関)の健康憲章がQOLの概念として用いられることが多い。

The World Health Organization Quality of Life (WHOQOL)

また、QOLは科学的に測定可能な概念であり、目的にしている生活の質である健康関連QOLがどのような状況にあるかを定量的に評価する標準化された調査法が必要となる。国際的にEQ-5DやSF-36等をはじめとした以下のような指標が開発されていると厚生労働省も報じている。

厚生労働省 総論参考資料


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