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電子版お薬手帳ガイドライン

電子版お薬手帳ガイドラインとは

電子版お薬手帳ガイドラインは、厚生労働省が2023年3月に公表した指針で、電子版お薬手帳を提供する事業者がサービスを安全かつ適切に運営するための基準を定めています。このガイドラインは、国民の健康管理と医療サービスの質向上を目的としており、電子版お薬手帳が満たすべき基本的な機能要件を具体的に示しています。

厚生労働省の公式サイトでは、ガイドラインに沿った電子版お薬手帳サービスリストを公表しています。

▶ 厚生労働省「電子版お薬手帳」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/e-okusuritecho.html)


電子版お薬手帳とは?

電子版お薬手帳は、患者がスマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスを通じて薬剤情報を管理・共有できる仕組みです。紙の手帳と異なり、薬剤情報の保存、更新、検索が容易であり、薬物治療の安全性や効率性を高める役割を果たします。

電子版お薬手帳の利点

  • 薬剤情報の一元管理
    複数の医療機関で処方された薬剤情報を一元的に記録。
  • 服薬管理のサポート
    服薬アラームやスケジュール通知機能で服薬忘れを防止。
  • 医療従事者との円滑な情報共有
    緊急時や災害時にも情報を即時確認可能。

電子版お薬手帳の詳細はこちら


ガイドライン制定の背景

1. 高齢化社会と医療の複雑化

多くの患者が複数の薬剤を処方される現状では、以下のような課題が生じています:

  • 薬剤の重複投与や飲み合わせによる副作用
  • 医療従事者間での情報共有不足

電子版お薬手帳は、これらの問題を解決するための有力な手段です。

2. デジタル技術の進化

スマートフォンやクラウド技術の普及により、情報の効率的な管理と共有が可能に。政府の医療DX推進の一環として、電子版お薬手帳が注目されています。

3. 個人情報保護とセキュリティ

電子版お薬手帳の普及に伴い、個人情報漏洩リスクへの懸念も高まっています。ガイドラインでは、データの安全性と信頼性を確保するための具体的な対策が求められています。

4. 災害時や緊急時の対応

災害時の紛失や医療機関へのアクセス困難な状況でも、電子版お薬手帳が患者の薬剤情報を提供し、適切な治療を可能にします。


ガイドラインに基づく主な要件

1. 基本的な対応

  • 情報セキュリティ対策
    データの漏洩や不正アクセス防止。
  • データの更新性と正確性の確保
    常に最新の情報を保持。
  • 標準化されたインターフェース
    他システムとのスムーズなデータ連携。
  • 患者主体の運用
    患者が情報の管理や共有範囲を選択可能。

2. 実装すべき機能

  • マイナポータル連携
    薬剤情報の自動取り込み。
  • 医薬品情報の表示
    効能・用法・成分情報を含む詳細表示。
  • 服薬管理機能
    アラーム通知や服薬記録の管理。
  • 情報の秘匿性確保
    患者が特定情報を隠せる設定。

メディエイドの取り組み

メディエイドが提供する電子版お薬手帳アプリ「お薬パレット」は、厚生労働省の電子版お薬手帳ガイドラインに完全対応しており、安全性と利便性を兼ね備えたアプリです。
さらにトータル版PHRアプリ「リンクパレット」ではこの「お薬パレット」や、それ以外にも食事・バイタル管理などの様々なPHR機能をもち、同リストにも掲載されています。

なおガイドライン対応のチェックシートは以下に掲載しております。

ガイドライン対応状況|お薬パレット
ガイドライン対応状況|リンクパレット

またリンクパレットアプリのダウンロードは以下から無料でダウンロードが可能です。

[iPhone版アプリをダウンロードする]
[Android版アプリをダウンロードする]


今後の展望

電子版お薬手帳の普及は、医療DX推進において重要な役割を果たします。当社では、患者と医療従事者をつなぐ新しい医療体験を創出するため、さらなる機能強化と新しいプロダクト開発を目指します。
電子版お薬手帳アプリの開発などについてのお問い合わせは、以下からお願いします。

▶ お問い合わせページはこちら