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用語集

地域包括ケア

地域包括ケア

1)「地域包括ケア」とは

地域包括ケアとは、高齢者が可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らを最期まで続けるために必要な包括的な支援・サービス提供体制をいう。
日本は急速な高齢化が進んでおり、65歳以上の高齢者人口は、既に3,000万人を超えている。
厚生労働省は、いわゆる「団塊の世代」(約800万人)が75歳以上となり、より一層多くの医療や介護のサービスが必要になると予測されており、2025年までに地域包括ケアシステムを構築することを目指している。

2)地域包括ケアシステムの概要

地域包括ケアシステムの概要は、下図のように地域住民に対して、保健・医療・介護・福祉が一体的に提供される仕組みである。

【地域包括ケアシステム概要①~定義~】
誰に対して 地域住民
提供されるサービス 保健サービス(健康づくり)
医療サービス(含む在宅ケア)
福祉サービス(含むリハビリテーション等の介護)
方法・仕組み 関係者が連携、協力して、地域住民のニーズに応じて一体的、体系的に提供される
【地域包括ケアシステム概要②~5つの要素~】

また、上記の定義を要素別に分解すると下図になる。

出典)「三菱UFJリサーチ&コンサルティング「<地域包括ケア研究会>地域包括ケアシステムと地域マネジメント」(地域包括ケアシステム構築に向けた制度及びサービスのあり方に関する研究事業)、平成27年度厚生労働省老人保健健康増進等事業、2016年」

この図は「本人の選択と本人・家族の心構え」というベースの上に5つの要素からなる植木鉢が載っている。
各5要素とは、「葉」の部分である①医療・看護、②介護・リハビリテーション、③保健・福祉、「土」の部分である④介護予防・生活支援、そして「植木鉢」の部分である⑤すまいとすまい方の5つである。

しかし、「現状」と2025年を目途にした「目標像」には大きなギャップが存在する。入院病床を再編して、在宅(施設)を受け皿にする地域包括ケアのゴールは2025年までに全国的にどこまで達成できるかが大きな課題である。

地域包括ケアシステムは、中学校区程の地域単位に築かれる新しい包括的、統合的なネットワークそのものであり、これらの要素を、ソフト、ハードの両面から、地域が地域の特性に合わせて、自主性、主体性に基づいて作り上げることが求められている。

 


当社でも地域包括ケアについての取り組みを行っております。ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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電子版お薬手帳

電子版お薬手帳

お薬手帳とは、薬の服用履歴や、既往歴、アレルギーなど、医療関係者に必要な情報を記載する手帳であり、医師や歯科医師、薬剤師が、患者がどのような薬をどのくらいの期間使っているのかを確認するために使用する。日本の医療制度においては、患者は日本中のどの医療機関でも受診できるという「フリーアクセス」となっており、また医療機関が持つ医療データの共有化も中々進んでいないということからも、このお薬手帳を活用し、複数の病院を使う患者の薬物相互作用(飲み合わせ)の管理にも用いられ、お薬手帳の所有や管理は各患者が行う。2000年に、薬の飲み忘れチェックなどの効果が期待されて国の制度となり、調剤報酬として評価されるようになった。

2)どこでもMY病院構想と電子版お薬手帳

その一方で、クラウドやスマートフォンなどのICT技術の進展に伴い、政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)が2010年5月に公表した「新たな情報通信技術戦略」における医療分野の計画の一つとして、「どこでもMY病院」構想を掲げた。「どこでもMY病院」は「自己医療・健康情報活用サービス」の別名があるように、利用者向けのサービス、つまり「PHR(Personal Health Record)」の一つと考えられ、その具体的な実現内容として「電子版お薬手帳」が挙げられていた。

その「どこでもMY病院」構想を受け、電子版お薬手帳の導入が進んでいる。一般社団法人保健医療福祉システム工業会(JAHIS)は、電子版お薬手帳の標準化を進めるべく2012年9月に「電子版お薬手帳データフォーマット仕様書 Ver.1.0」を公開し、2013年9月には同仕様書Ver.1.1を公開した。一部の薬局では、同仕様書に対応したQRコード(以下、JAHIS QRコード)が調剤明細書などに印字されており、そのJAHIS QRコードに対応した電子版お薬手帳アプリでは、JAHIS QRコードをカメラで読み取ることで、薬の種類や効能など薬の情報をアプリ内に自動的に記録できる。

3)電子版お薬手帳の変遷

電子版お薬手帳は近年、地方の薬剤師会や調剤薬局チェーンが独自に専用アプリを開発し、サービスを展開している(表1)。JAHIS QRコードが登場する前は独自のQRコードを発行するタイプや、手でお薬名などを入力するタイプが主流であったが、2012年9月のJAHIS QRコードの登場以降、JAHIS QRコードを読み込める電子版お薬手帳が主流となっている。

また電子版お薬手帳の機能も大きく変わってきている。当初は紙のお薬手帳を電子化した「単機能版アプリ」がメインであったが、最近では、飲み忘れ防止のアラーム機能やバイタルデータなどの記録機能、処方せん送信機能などが付加された「多機能版アプリ」へと移り変わってきている。

さらに当初はアプリ内にデータを保存するタイプのものから、クラウド上にデータを保存し、東日本大震災のような災害時でもデータを失うことがなく、利用継続可能なサービスへと変わってきている。

<表1>主な電子版お薬手帳
サービス名 サービス提供者 備考
大阪e―お薬手帳 大阪薬剤師会
お薬玉手箱 日本保険薬局協会
harmo(ハルモ) ソニー 川崎市を中心に導入
ポケットファーマシー メディカルフロント
お薬手帳プラス 日本調剤
アインお薬手帳 アインファーマシーズ
クオールおくすり手帳 クオール

2015年5月末現在

4)電子版お薬手帳サービスの課題

調剤薬局チェーンなどが個別にサービスを展開していることから、別の系列薬局や地域が違う薬局では対応できず、「服用薬歴」をまとめて管理できないとの課題が指摘されている。

 


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IoT

IoT

「IoT」とは「Internet of Things」の頭文字を取った単語のことで、日本語では一般的に「モノのインターネット」と呼ばれている。IoTを簡単に説明すると、「身の周りのあらゆるモノがインターネットにつながる」仕組みのこと。

これまでも、パソコンや携帯電話などのモノがインターネットにつながっており、IoTではこれまでインターネットとは無縁だったテレビやエアコンがインターネットにつながることにより、モノが相互通信し、遠隔からも認識や計測、制御などが可能となる。人が操作してインターネットにつなぐだけ ではなく、モノが自らインターネットにアクセスすることがIoTの特徴である。このようなIoTの普及の背景には、センサーの性能向上や低価格化、クラウドサービスの普及や通信料金の低減などが考えられ、身近なところでは、スマートフォンの普及もある。

例えば、ゴミ箱にセンサーや通信機能を搭載し、回収ルートを最適化する「スマートゴミ箱」。海外では、年間約2億円のコスト削減効果を上げる都市も出ている。センサーでゴミの蓄積量を把握。情報をインターネット経由で送信する。管理画面には、ゴミ箱の位置やゴミの蓄積情報などが表示され、いっぱいになったゴミ箱には赤色のアラートが示される。こうした情報を基にゴミ箱を巡回することで回収ルートを最適化し、作業員の人件費や車両の燃料費を削減する。

スマートゴミ箱を利用したサービスは、海外で導入が進んでおり、大きな効果を上げる都市も出ている。米フィラデルフィア市では、市内約700個のゴミ箱をスマートゴミ箱に替えたところ、回収回数が週17回から週2回になり、年間約2億7000万円かかっていた回収コストを約9000万円に削減できた。

医療の分野においても、例えば血圧計に携帯電話通信(3G)モジュールを組み込んだサービスや(オムロン社 MedicalLINK/メディカルリンク)、ヘルスケア機器とスマートフォンの間で無線通信(Bluetooth通信)を行い、スマートフォンを通じてクラウドサービスにデータ連携し、医療従事者が自宅にいる患者の状況をいつでも把握できるようなサービスも登場しつつある。(当社サービスである「からだパレットライン」もその一例)

日本においては、遠隔診療の広がりや地域包括ケアシステムの広がりによる在宅医療の広がりに伴い、2025年の医療分野におけるIoT関連機器・システムの国内市場は、2016年比2.2倍の1685億円であるといわれている。

 


メディエイドにおいては、これまでヘルスケア機器とスマホの間での行われるBluetooth通信やUSB通信(PHDC通信)、NFC通信などによるヘルスケア・データ連携を実現した様々なアプリを開発してきました。

ここでのヘルスケア・データ連携アプリ開発でのノウハウを元に、アプリ開発の受託や、アプリと連携をするヘルスケア機器開発の支援、アプリと連携するクラウドの仕組み構築などを行っています。

ヘルスケア・データ連携アプリ開発やクラウドを活用したシステム構築でお困りの方は、以下のお問い合わせフォームより、お気軽にお問合わせください。

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